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号外 段位審査を受けられる方々へ

号外
段位審査を受けられる方々へ 
 まさに、光陰矢の如し。新しい年が明けたと思ったら、また審査のシーズンが近づいて参りました。
 新宿剣連の皆様方には目下、ホーム道場の改修工事に伴い、稽古環境が十分ではない中ではありますが、このような時こそ、より多くの方々に合格していただきたいと願うものです。
 とりあえずは2月20日(土)東京武道館で行われる四・五段審査が迫っております。つきましては、昨年11月に行われた同審査の講評を「東京剣連だより」第80号(平成28年1月1日発行)にしたためました。すでに読まれた方もおられるとは思いますが、今一度思い起こし、しかと受審していただきたく存じます。
 見出しは「四段・五段講評」となっておりますが、四・五段に限らず、六段以上の審査を受けられる方にも要諦とされる、「攻め」について常日ごろ私が思っていることを記しました。ご参考に供すれば幸いです。

「東京剣連だより」第80号所収

- 四段・五段審査講評 -
「攻め」について
真砂 威
 「攻め」とは、と問われた場合、ふつう誰しもがとっさに思い浮かぶのは技をしかける場面ではないでしょうか。
 たしかに語意的にはそのとおりです。初心あるいは三段以下のレベルであれば、攻めと打突を同義ととらえることにためらいは要らないでしょう。攻撃は最大の防御よろしく、打ち気を全面に出し本能的に技をくり出す。剣先と剣先が接するや否や一挙、短兵急に発する応酬であったとしても、打突そのものが基本に則していれば及第とします。
 しかし四段以上の審査ともなれば、攻めイコール打突ではいささかか心許ない。本来剣道でいう「攻め」は、「打って勝つな、勝って打て」や「攻めて勝って打て」の諺が示すように、打突を有効ならしめるための前提条件を意味します。このプロセスがないと、結果として有効打を仕とめたとしても、その当たりは偶然がなせたもの、としか写りません。
 このたび不合格となられた方は、ぜひ技を発するための条件づくりとして、「攻め」を念頭においた修錬を心懸けていただきたいものです。
 「攻め」に関する心の用法や身体の技法については千差万別あり、また、それに対する相手の変化や反応も千変万化するもので、必然性あるいは再現性のある攻めと打突を成り立たせるのは容易なことではありません。しかしこの「攻め」を蔑(ないがし)ろしていては、現状に甘んずるしかなく先の上達はとうてい見込めません。
 ご参考まで、「攻める」を『広辞苑』で見ると、冒頭「(「迫む」の転)身をもって相手との間隔をせばめ身動きができないようにする意」と記されています。
 「攻め」の語源が「迫む」であるならば、また攻め口に広がりと深みが加わってくるというもの。身をもって間を詰め圧迫を加え、相手の打ち気に水を向け、あるいは驚懼疑惑(四戒)を惹き起こさせ、また心身を強張(こわば)らせ、しかと打突の好機をつくり出す。
 逸る気持ちを抑え、じっくり悠揚として迫り、刮目(かつもく)して対手の身じろぎを観てとり、しかる後に技を発する。日ごろこのような稽古を心懸けられるならば上達の道が拓かれること請け合いです。さらなるご精進をお祈りし講評に代えさせていただきます。



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Author:新宿区剣道連盟
「井蛙剣談」への思い

 「井の中の蛙大海を知らず」と自覚しつつ
「井の中は誰よりも知っている蛙」に成り代わり書き進めてまいります
つたなき指導の一環とお受け止めいただければ幸いです
               真砂 威

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