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お祭り気分で

井蛙剣談 その十一

<受け継ぎ、受け渡す>
 先般、8月7日(日)新宿区スポーツセンターにおいて審判講習・暑中稽古を実施いたしました。
 暑いさなかにもかかわらず、約40名ほど参加いただいて、審判演習と合同稽古を実施しました。そして稽古の後は場所を変え、有志による暑気払い懇親会が催され、剣道談義に花が咲きました。
参照 http://shinjukukendo.com/p18.html#H23augshinpan 
講習に際し、皆さん方にお話しした内容の要点を、この場をお借りして述べさせていただきます。
 新宿区の特色として「多様性」と「集中性」が上げられますが、まさに本剣連は色々なジャンルの方々がこのスポーツセンターを拠点として稽古に励んでおられます。
 それらの方々は、各々剣道修業の目的は異ります。身体の鍛錬、精神修養、あるいは趣味として、または健康管理のため、さらにはアフター剣道(笑)…
 そんななか皆さん方にとって「審判」というのはどういう位置づけにあるでしょうか。 残念ながら、ほとんどの方にとって審判は、「わずらわしい」、「なるべく関わりたくない」と思っておられるのではないでしょうか。
 本剣連主催大会の審判依頼があっても、積極的に引き受けたがらない。選手として出るならまだしも、「審判はかんべんしてほしい」という人が多いのではないでしょうか。
 仕事が忙しく、また家庭の事情などで自分の稽古時間を捻出するだけで精一杯の人もおられるでしょう。しかしそのような環境にあるなかで、どこか「審判などは時間の余裕のある人がやればいい」と、考えてはいませんか。
 もしそんな料簡でおられるとしたら、いやしくも剣道人の生き方として苦言を呈さざるを得ません。
 少なくとも自分のライフスタイルに剣道が組みこまれている人にとって、「はたして自分が稽古に励むだけでよいのか」ということを問いかけてみてください。
 剣道の技術は非常に難しいものです。その剣道を、ご自身が習い始めた頃のことを思い出してください。手取り足取りして教えていただいた先生が必ずおられます。そして指導、教育の一環として先生方に「審判」の労をとっていただいたはずです。
 剣技の伝承は「受け継ぎ、受け渡す」です。この体系で古来から長い年月にわたって繫ぎつながれ今日まで伝わってきました。教えを受けた師の恩は、直接その師に返すのではなく、次の時代の人に受け渡ものなのです。それが「伝統文化」と言われるゆえんであります。

<鍛え育てるシステムとして>
 それともう一つ。「審判」といえば、その頂点には「全日本選手権」などのレベルの高い大会の審判があります。このような大会の審判員に選ばれるということは非常に名誉なことです。しかしその反面、有効打突の判定はじめ試合運営に関し、大変な重責がのしかかってきます。
 〝誤審〟などもってのほかのことですが、審判の姿勢態度を含めた全般の立居振舞、一挙手一投足に関係者また観衆から厳しい目が向けられます。
 小生も少しくこのような大会の審判を務めた経験がありますが、まさに「審判は修業」との思いで、なんとか大任をなし終えた記憶が今だ強く刻み込まれております。
 全国の次には都道府県レベル、そして市区町村とレベルは異なりますが、それぞれの置かれた立場立場において、稽古に励み、試合に出場し、そして審判に立つ。そのことによって、はじめて全き剣道人といえるのではないでしょうか。
 これは「審査」も同じことだと思います。段位に合格することは大変な努力を要しますが、審査員となることも、審判と同じです。合否の判定内容において審査員も、他の審査員と比較・審査される側に立つことになるからです。
 受審者の剣道人生がかかっている審査に、自分が「合」と判定した人が不合格となる。また反対に、自分が「否」と判定した人が合格する。こんなとき、「これでよいのか」と、自己に対する懐疑心が沸々と起こってくる。決してやりっぱなしで済むものではありません。
 そんなギリギリの線に立って合否判定が行われている審査員側の内実をご承知ください。この審査員の心理がわかれば、受審する側ももっと為(し)合うやり方があるはず…
 このことについては、また後日述べたいと思いますが、ともかく「日ごろの稽古」と「試合・審判」、そして「受審・審査」それらをみな引っくるめ行ずることが「人間形成の道」と言えるのではないでしょうか。
 審判を引き受けるということは、「自分を鍛え育てる場に身を置く」ことなのです。
 剣道界と関わることなく、ただ自分の稽古にひたむきなだけの人は、「剣道に耽(ふけ)る人」とよばざるをえません。

<お祭り気分で>
 以上が講習時にお話した内容ですが、いま一つお願いがあります。
 まだ審判の資格がない人で、しかも選手として出場しない人は、ぜひ大会の係員をお引き受けください。
 皆さん方が積極的に大会に加わっていただくことにより新宿剣連に活力が湧いてきます。この機縁により、一つの絆が生まれ、新しい何かが生成されます。
 〝多様性と集中性〟新宿の街には、「祭り」がお似合いです。
 さあっ!〝祭りだ 祭りだ 祭りだ 剣道祭り♬〟ってぐあいに、〝あなたのやる気が宝物〟です。みなさんこぞって参加し大会を盛り上げましょう。

つづく


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新宿区剣道連盟

Author:新宿区剣道連盟
「井蛙剣談」への思い

 「井の中の蛙大海を知らず」と自覚しつつ
「井の中は誰よりも知っている蛙」に成り代わり書き進めてまいります
つたなき指導の一環とお受け止めいただければ幸いです
               真砂 威

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